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MM2020年1月

○ 今月号のContents…………………………

1.information ~船橋や船橋に関連した情報のご案内~
・4年連続の米軍参加に抗議する 習志野基地第一空挺団「降下訓練始め」抗議リレートーク&デモ(2020/01/12)
・「よんく(四区)寄席」(2020/01/19)
・「松元ヒロ・ソロライブ」(2020/01/19)
・ふなばしセレクション〈2019年度認証品が決まりました〉
・【ふなばし情報メール】のご紹介

2.新年にあたって

3.運営委員会から
(1)総会を開催します
(2)ネット市を開催しています
(3)フードバンクに協力しています
(4)暮らしのなかの困りごと 話してみませんか?

4.船橋市議会ウオッチング〈予算審議を含む議会が閉会〉

5. 最近思うこと〈誰だって「仕事より家庭」〉

6. 船橋発見プロジェクトからのお知らせ

7. オスプレイの問題点―その3
 ~既成事実化するオスプレイ木更津配備~

~木更津への暫定配備で船橋も危険にさらされます~

8. 船橋に暮らす外国籍の人たち3

9. 美味しい船橋〈「大塚平治商店」のまぐろの血合い抜き薄削り〉
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<1> information ~船橋や船橋に関連した情報のご案内~

●4年連続の米軍参加に抗議する
習志野基地第一空挺団「降下訓練始め」抗議リレートーク&デモ
日時:1月12日(日)10時より JR津田沼駅北口にてリレートーク
           11時半より 津田沼一丁目公園より津田沼駅周辺のデモ
主催 :パトリオットミサイルはいらない!習志野基地実行委員会
連絡先:090-3509-8732 hiro.steiner@icloud.com
(吉沢弘志)

●【新春】初笑い「よんく(四区)寄席」(2020/01/19)
選挙で変える!4区船橋市民の会主宰の「よんく(四区)寄席」です。時事問題と正月らしいネタで楽しい落語会とのこと。
噺 :柏家扇寿
日時:2020年1月19日(日) 10:00開演
場所:高根台公民館 第2、第3集会室(新京成線高根公団駅徒歩約2分) 
   https://www.city.funabashi.lg.jp/shisetsu/toshokankominkan/0002/0022/0001/p011041.html

●「松元ヒロ・ソロライブ」(2020/01/19)
~たくさん笑って、ほんのちょっと明日を考える時事ネタがおもしろい!!
たった一人で現代社会や政治の矛盾を風刺する!トークもさえ、パントマイムも絶好調!~
日 時:2020年1月19日(日)開場15:30/開演16:00/終演17:40
場 所:船橋きららホール
入場料:前売り2,500円 当日3,000円
問い合わせ、申し込み:NPO法人船橋子ども劇場 047-424-0851 funa.kodomo@gmail.com
※会員の風間由加さんから情報をいただきました。

●ふなばしセレクション〈2019年度認証品が決まりました〉
『「ふなばしセレクション」とは、市内の優良な商品を広く募集し、「ふなばし産品ブランド協議会」が「ふなばしセレクション認証品」として、認証する制度です。』(「ふなばし産品ブランド協議会」ホームページより)
2019年度は加工食品が募集対象になり、昨年の暮れに10品目が選定されました。加工食品は2015年度以来4年ぶりになります。
世界チャンピオン焙煎のスペシャルティコーヒー、黒酢米小松菜米麺、梨のジャム「梨っ娘」など詳しくは下記ふなばし産品ブランド協議会ホームページをご覧下さい。

ふなばしセレクション認証品


今後、船橋駅南口セブンイレブンに併設されている観光案内所「インフォメーションセンター」にも展示されると思います。
機会があれば立ち寄って見て下さい。
船橋市も「ふなばし産品ブランド推進事業」としてブランド化を推進したいとしていますが、残念ながら加工食品についてはあまり上手くいっているとは思えない気がします。せっかくなので機会があれば口にしてみて下さい。

●【ふなばし情報メール】のご紹介
船橋市では生活に必要な様々な情報を「ふなばし情報メール」として配信しています。
役立つのでご紹介。
 災害情報や火災等情報、光化学スモッグ・PM2.5情報、ふなっ子メール(子育てに役立つ情報)、観光情報など10項目の情報があり、希望する情報を市のホームページから選んで登録すると市の各部署から配信されてきます。
とりあえず関心のあるものを登録し、不要なものは後日解除しても良いでしょう。
市のホームページではサンプルも見ることができます。
詳しくは下記をご覧下さい。(船橋市ホームページ、メール配信サービス)
https://www.city.funabashi.lg.jp/shisei/kouhou/006/index.html
実は「火災等情報」も登録していたのですが、2019年の11月、12月それぞれ9件、担当の消防局警防指令課より送られてきています。1月1日~3日までの間にも4件の火事情報が送られてきています。それだけ市内で火事が起こっているということです。消防局より送られてきているので火事の発生より15分~20分程度で配信されています。
消防車の音が聞こえると不安になるものですが、比較的早くどこで起きたか知ることができます。
ちなみに蛇足ですが、地震やゲリラ豪雨などの情報は「Yahoo!防災速報」がお薦めです。
「避難情報や緊急地震速報、津波、ゲリラ豪雨、などの災害情報や今後の予報・予測を、緊急のお知らせとして、パソコンやケータイのメールやスマートフォンアプリのプッシュ通知などで受け取れます。(無料)」(Yahoo!防災速報より)
詳細は下記をご覧下さい。
https://emg.yahoo.co.jp/
数日前の深夜に千葉県北東部で震度4の地震がありましたがこの際も数分前に情報が届きました。
緊急地震速報の設定では携帯のアラーム音も鳴らすことができます。地震前に情報がわかると心構えや準備をすることができます。
また近くの避難場所を表示させることもできます。こちらもお薦めです。(相葉康之)

<2> 新年にあたって

あけましておめでとうございます。

……といいつつ、本当にめでたいのか?と毎年思っています。
とりわけ今年は格別です。
今年こそ安倍政権の息の根を止めなければ、私たちの息が止まりそうです。
中央が腐っていては地方も生き残れません。

ともすれば諦めそうになる気持ちを奮い立てて、みなさまと一緒に今年も船橋の地で頑張りたいと思います。
仲間がいることがありがたいです。
今年もよろしくお願いします!
(市民ネットワーク・ふなばし 代表 麻生修子)

<3> 運営委員会から

(1)総会を開催します
日時:2月11日(火・祝)14:00~15:00
会場:コミュニティカフェ「ひなたぼっこ」
    船橋市本町4丁目31−23 TEL 047-426-8825(ちばMDエコネット)
     京成船橋駅下車徒歩6分(450m)、京成大神宮下駅徒歩8分(600m)
 ※総会終了後に第3回船橋発見プロジェクト「市内在住の外国人の現状を知る」を開催します。

(2)ネット市を開催しています
事務所で開催しているネット市は寄付された衣類や雑貨などのリサイクル品を販売しています。
掘り出し物が見つかることもあるので、是非覗いてみてください。
次回日時:1月22日(水)10:30~12:00
場所:東船橋の事務所
 
(3)フードバンクに協力しています
まだ食べられるのに、さまざまな理由で処分されてしまう食品を、食べ物に困っている施設や人に届ける活動です。
ここ千葉県ではフードバンクちばが2012年から活動を行っていて、ふなばしネットは家庭で余っている食料品の寄付を事務所で預かり、千葉市のフードバンクに届ける活動を2014年から行っています。
缶詰やレトルト食品、調味料など、6年間で200キロ近い食料品を市民から預かり届けてきました。
昨年から フードバンクふなばし が活動を開始したので、今年は主にこちらに届けています。
お預かりする食品は、缶詰、レトルト食品、米や麺類、醤油や油などの調味料、菓子や飲み物です。
以下にご注意いただき、月曜と木曜の午後(1時~4時)、東船橋の事務所にご持参ください。
・賞味期限が明記され、かつ2か月以上あるもの
・常温で保存が可能なもの
・未開封であるもの
・破損で中身が出ていないもの

(4)暮らしのなかの困りごと 話してみませんか?
元市議のまきけいこがお話をお聞きします。
日時:1月15日(水)10時~13時
場所:東船橋の事務所

<4> 船橋市議会ウオッチング〈予算審議を含む議会が閉会〉

行政側にとって4年に一度のビッグチャンスである予算審議を含む議会が閉会した。
なぜ4年に一度のチャンスかというと、新人が当選しやすい船橋市にとって、市議会議員選挙後初の予算組みでは、行政の財政に精通していない議員が多くなるため与しやすい時期にあたるからである。
事実4年前には図書館の指定管理者制度が導入されている。

2019~2020を行革集中取り組み期間としている船橋市は、今議会「受益者負担の適正化を図る」として運動公園などのスポーツ施設、公民館を含むあらゆる公共施設の利用料金の見直しを提案。ほとんどの場合、利用料金が値上げとなる。
運動公園と法典のグラスポの管理は指定管理者に任せることになった。
今後はスポーツ・レジャー施設の駐車場を有料にすることも検討されている。

今回は、パブリックコメントに加え、アンケートも取り、大学生向け・一般向けと2回のワークショップを行い、行革に向けて努力している姿勢は伺えないわけではない。しかし、議会を通すためのタイミングを考えると疑問を抱かざるを得ない。

市が、自らの算定基準に自信を持って説明できるのであれば、もっと事前に市民周知を図る必要があっただろうし、議会へも、委員会で丁寧に説明を行うことは可能だっただろう。
議会も「利用者の声を聞く」として全委員が一致して参考人を招致した文教委員会のような委員会もあれば、参考人招致を提案したとたん休憩に入り「必要ねぇだろう!!」と自民党議員の恫喝を受けて参考人を呼ばなかった建設委員会のような委員会もある。
意識改革・体質改善が求められるのは議会の方なのかもしれない。

他には、人事院勧告の決定を受けて、毎度毎度、一般職員の手当てと共に、自ら受け取る特別職の手当ても引き上げてきた船橋市議会だが、さすがに、10月に消費税が10%に引き上げられた直後でもあり「市民の理解が得られるとは考えにくい」と特別職の期末手当を2年間凍結する修正案が本会議で可決された。
市提出の議案が修正されたのは21年ぶりだという。
とはいうものの、所詮これもパフォーマンスであるのはこれまでの姿勢と「2か年」の期限付きに表れている。21年ぶりの修正案で議会の存在意義を示せるかといえばこれもまた疑問だ。
(三宅桂子)

<5> 最近思うこと〈誰だって「仕事より家庭」〉

 内閣府が毎年行っている「企業等における仕事と生活の調和に関する調査」の研究報告書が、昨年3月末に公表されました。<男女とも仕事より家庭生活を優先したいが、現実の暮らしは仕事優先><内閣府による正社員の意識調査><希望に反し、「仕事優先」>などの文言で新聞報道がされています。
 調査では、企業10.000社を対象に郵送で実施(回収率20.5%)、個人は6.000名にインターネットを用いています。全文は下記で読むことができます。
 http://wwwa.cao.go.jp/wlb/research.html
 個人調査では正社員以外に非正社員、雇用されずに働く人、働いていない人も対象となっています。新聞の見出し<内閣府による正社員の意識調査>は、調査の一部を表現したものです。しかし今回のタイトル<誰だって「仕事より家庭優先」>は、立場の違いに関わらず同じ結果が得られています。

ワーク・ライフ・バランスの実態
 設問では「仕事」「家庭生活」「地域・個人の生活等」の「何を優先したいか(希望)」と「実際には何が優先されているか(実態)」を聞いています。
●就労形態や性別に関わらず「家庭生活優先」の希望は高い割合で、正社員の男女共に4割弱
●「仕事優先」の希望者は、どの分類でも1割前後
●実態となると、正社員・非正社員(男性)・雇用されずに働く人で「仕事優先」の割合が最も高く、特に正社員では男女とも5割前後が「仕事」優先

ワーク・ライフ・バランス(WLB)の実現度
 ここで「希望」と「実態」の一致情況を見ることが可能になります。
●不一致率が一番高いのは正社員、男性では6割弱、女性でも5割強
●「不本意」と思っている就労者の8~9割は「不本意ながらワークを優先」
●「不本意」と思っている非就労者の5~7割は「不本意ながらライフを優先」
つまりワーク・ライフ・バランス(WLB)の実現度は次のようになります。
●正社員の5~6割はWLBが不一致でワークを優先
●就労者の8~9割はWLBが不一致でワークを優先
●非就労者の5~7割はWLBが不一致でライフを優先

就労形態・性別・年令による実現度の違い
●希望と実際が一致しているのは「60代」が最も高く、「20代」は低い
●正社員・男性の不一致は年令を問わず4割超

 2017年に実施されたOECD(経済協力開発機構)加盟国34カ国で調査したワーク・ライフ・バランスランキングでは、日本は30位という下位ランク。「時間あたりの労働生産性ランキング」では加盟国34カ国中20位なので、生産性が高いとは言えません。
 しかし、企業側では「残業を頑張るやつが偉い」「会社のために私生活を犠牲にするのが美徳」「労働時間が多い方が人事評価も高い」「定時で帰るのは周囲の社員に対し気が引ける」といった文化がいまだに根強く残っています。これが変わらない限り、WLBも出生率も変わらないと思うと、年の初めながら暗い気持ちになってしまいます。(まきけいこ)

<6> 船橋発見プロジェクトからのお知らせ
   ~船橋都民から船橋市民に~

まだ残席があります。予約が必要ですので参加希望の方はお知らせ下さい。
また、知人、ご友人などにご紹介いただければ幸いです。

●第1回講座「漁業と農業の現状を知る」
 日 時:1月8日(水) 2:00-4:00pm
 参加費:500円(お茶付)
 場 所:コミュニティカフェ「ひなたぼっこ」
     船橋市本町4丁目31−23 TEL 047-426-8825(ちばMDエコネット)
     http://mdeconet.jp/modules/cafe/index.php?content_id=25
 
●第2回講座「漁場見学と海苔すき体験」
 日 時:2月1日(土) 9:00-14:00(8:50 集合)
 参加費:500円(軽い昼食付)
 場 所:船橋漁港漁協直売所「三番瀬みなとや」前8時50分集合、2時過ぎ解散予定
     船橋市日の出1丁目22−1 船橋漁港内
     http://www.funabashi-gyokyou.jp/minatoya

●第3回講座「市内在住の外国人の現状を知る」
 日 時:2月11日(火・祭) 3:00-5:00pm
 参加費:500円(お茶付)
 場 所:コミュニティカフェ「ひなたぼっこ」
     船橋市本町4丁目31−23 TEL 047-426-8825(ちばMDエコネット)
     http://mdeconet.jp/modules/cafe/index.php?content_id=25

◆船橋発見プロジェクト会議に参加しませんか?
 船橋発見プロジェクトでは定期的に企画会議を行っています。3回目以降の企画もこれからです。どなたでも関心のある方は参加できます。関心のある方はご連絡下さい。
 また、会議に参加できなくてもこのようなテーマで企画して欲しいということがあればお知らせ下さい。

<7> オスプレイの問題点―その3
 ~既成事実化するオスプレイ木更津配備~

 昨年末、木更津基地への「オスプレイ暫定配備」問題は急速な進展をしました。
 報道されているとおり、12月25日、渡辺木更津市長は河野防衛大臣に「暫定期間5年以内」での「陸自オスプレイ暫定配備」受け入れを表明しました。続く26日の定例記者会見で森田千葉県知事は「市の決定を尊重する」との立場で、事実上オスプレイ配備を容認しています。
 これに先立ち、12月18日には、木更津市議会が「暫定期間5年」を柱とする10項目の要求を、「意見書」として政府・防衛省に提出することを決議しています(市民ネット議員も含め反対4、賛成20)。その内容を見ると「防衛省としてはこの5年を努力目標とする」「佐賀駐屯地開所の場合は速やかに全機を移動させる」となっており、結局「5年」という期間は表向きのものにすぎないことがわかります。
 議会と首長、そして政府・防衛省のこの見事なまでの「連繋」には唖然とします。
 ここで注意しなければならないのは、MV-22オスプレイは、運用開始から5年が経過すると「定期整備」をしなければならないことです。防衛省の方針では今年夏にまず2機が配備、そして2021年度内(2022年3月末まで)に全17機が配備されることになります。そして「暫定期間5年」が過ぎても、陸自オスプレイの定期整備拠点はやはり木更津基地内なので、佐賀空港が整備されているかどうかにかかわりなく、結局オスプレイは木更津基地に居続けることになるでしょう。
 どんな機械もそうですが、運用を始めてしばらくはトラブルが起きやすいものです。MV-22オスプレイはこれまでの統計からもそれが顕著な機種です。操縦士の練度を上げるためには訓練の頻度を上げなければならない、しかし前々回にご説明したとおり、もともとエンジンに過剰な負荷をかけながら運用されるため、エンジントラブルも起きる確率が上がる、まったくの悪循環です。
 習志野演習場を抱える船橋市には、夏以降頻繁にオスプレイが飛来する可能性があります。況んや17機すべてが配備されたらと、想像するのも恐ろしい事態です。
 昨年12月、船橋市議有志の皆さんと副市長とこの問題について意見交換をする機会を得ました。副市長は、実際に木更津配備が決まったら、習志野基地関連の3市(船橋、習志野、八千代)と何らかの対応をしなければならない、と答えています。これからそれが具体化していくことと思われますが、住民の生命と安全を守る自治体の責務を全うするものとなるよう、自治体と国の動きを注視し、声をあげていかなければなりません。(吉沢弘志)

<8>船橋に暮らす外国籍の人たち3

 前回の続きです。

・船橋労働基準監督署で聞いた話
 船橋で働く外国籍の人たちを多く見かけることもあり、在住の外国籍の人たちの労働状況について労働基準監督署に話を聞きに行きました。
 船橋市の在留者で2番目に多いのが留学生(約3,400人)ですが、ほとんどの人はアルバイトをしなければ生活できないでしょう。また、技能実習生も1,000人ほどいます。
 以前にも書きましたが留学生はアルバイトをすることができますが時間の上限が決められており、学校のある時期は週28時間以内、夏休みなどは1日8時間まで可能となっています。
 私も正しく認識していなかったのですが、留学生でも技能実習生でも日本の労働基準法が適用されます。社会保険や国民年金などへの加入義務も生じます。
 外国人技能実習生と聞くと技能実習に来ているので研修のイメージがあり、賃金無しや異なった賃金条件と勘違いされる人もいるかと思いますが実は違っています。
 外国籍でも日本での労働が許可されている人たち(技能実習を含む)は、日本人と同様に労働基準法や最低賃金が適用されます。日本人でもブラック企業のように労働基準法が守られていない職場や悪条件の職場があります。なおさら日本の法律を理解していない外国籍の人たちはどうだろうかというのが聞きに行った1つの理由でした。
 外国籍でも日本人同様に労働基準法が適応されるので、労働基準監督署では外国籍の人たちを区別しておらず、外国籍に限ったデータは無いとのことでした。
 しかし労災認定などに必要なこともあり、中国語、ベトナム語の外国人相談コーナーを設置したとのことでした。
 重要視しているのは職場の安全衛生とのこと。街のコンビニや居酒屋で出会う外国人労働者は日本語が堪能になった人たちです。一方、日本に来て日が浅い外国人は日本語が十分できないため、働く場所は工場や物流センターなどになります。多くの人達は私たちが通常では出会うことの無い場所で働いていると思われます。
 日本人、外国人かかわらず安全に働くということは重要な課題です。職場の壁に安全管理についての張り紙があれば、それは日本語だけでは無く働く全ての人たちがわかる、それぞれの言語で記載されている必要があります。
 漢字が十分に読めない人たちもいるわけですから、読めない方が悪い、とはなりません。雇用するわけですから、最低限の仕事のやり方だけでは無く、安全上の注意など働く人たちが十分理解できることが雇う側の義務になります。それをしないで業務上のケガや事故があれば当然雇用者の責任が問われます。
 労働基準監督署では指導はしているとの事ですが、実際にどの程度行われているかはわかりません。正しく対応されていなければ、外国人労働者は、ケガや事故などに見舞われる可能性が高くなります。
 残念ながら、アルバイトをしている在住外国籍の人たちがどこでどのように、どのような条件で働いているのかはわかりませんでした。

・”消えた留学生”問題~その後は (報道特集 : TBSテレビ 2019/12/21 放送)
 TBSテレビの「報道特集(毎週土曜日午後5:30~)」で「”消えた留学生”問題~その後は」という特集が放送されました。
 「1600人もの留学生が所在不明になった“消えた留学生”の問題。その後、ビザが更新されず借金を抱えたまま帰国する留学生は多い。背景に何があるのか。」ということに迫った内容です。
 「アルバイト週28時間の制限をオーバーした」と入管から言われ、留学ビザが更新されず帰国した学生が増えており、更新されず故国に戻った学生を追って番組はネパールまで取材に行っています。
 更新されない理由を説明されなかったと訴える人も少なくないとのことで、事前の警告も無く突然更新をされなかったとのこと。入管問題救援センターの代表は「審査が厳しくなっている。1回オーバーワークをしただけで不許可になってしまう。」と話しています。
 借金を背負って日本に来た学生は、借金を残したまま帰国せざるを得なくなり、日本に来て不幸になって帰っていることが番組ではルポタージュされています。
 番組を見ていると実はこの背景にはひどい内容があるようです。
 留学生急増の背景には2008年に政府から打ち出された留学生30万人計画があります。これは予定より早く2017年に達成されました。それ以降、突然留学ビザが更新されないという対応が発生しているようです。
 留学生30万人計画を達成するために、週28時間の制限は大目に見て、達成されれば突然更新しなくなったということでしょう。多くの学生は多額の借金をして日本に来ており、警告も無く突然更新をしないというひどい措置です。
 それにより故国に戻っても借金を返し続けなければならない学生達を番組では追っています。ビザの更新がされず行方不明になる学生が多数出るということの背景にはこのこともあると思います。
 日本に来る学生も、日本で勉強したいということだけでは無く、日本で稼ぎたいという思いもあり、ある意味、それを利用し労働力不足を補うという日本政府の思惑があると思います。
 当然、現地側、日本側の善良な若者達を食い物にする仲介業者もいるのでしょう。
 TBSテレビの報道特集はまったく突っ込みが足りないとは思いましたが、日本に希望を持ってやってきた学生達の不幸な現在を追っています。
 「消えた留学生問題 報道特集」で検索すると、いくつかのサイトで放映内容を見ることが出来るようです。
 昨日コンビニでレジにいたアルバイトの留学生が今日には帰国せざるを得なくなっているのかも知れません。
 とりあえず参考情報でした。(相葉康之)

<9> 美味しい船橋〈「大塚平治商店」のまぐろの血合い抜き薄削り〉

 船橋のお薦めのお店や食材、レシピなど食に関する情報をあくまで個人的な独断と偏見により紹介します。

 「大塚平治商店」は船橋市地方卸売市場内の食堂などが並ぶ関連事業者店舗棟にあるかつお節屋さん。
 人柄も良く恰幅の良いおじさんとおばさんでやっているお店です。
 卸売市場は朝のウォーキングコースの1つになっており時々中を歩きます。
 あるときこのかつお節屋さんでは店の中で鰹節を引いていることに気がつきました。我が家のみそ汁のダシは昆布とかつお節ですので、挽き立てのかつお節が買えることもあり時々立ち寄ることになりました。
 旅行の仕事をしていることもあり、沖縄の那覇にある公設市場に何回も行きましたが沖縄の人たちはたくさんのかつお節を使います。那覇の公設市場の向かいにかつお節屋があって、積んであるかつお節(塊のもの)を選ぶとその場で希望の薄さに引いてくれます。そんなお店があるなんて目から鱗でした。
 そのお店で聞いた話ですが沖縄には「カチューユー(かちゅー湯)」というのがあるそうです。カチューユーは、もともと沖縄の家庭で古くから愛飲されてきたスープで「カチュー」は沖縄の言葉で「かつお」を意味するとのこと。お椀にたっぷりのかつお節を入れ、お湯を注ぐだけという簡単なスープです(味噌やネギを入れる場合もあるようです)。風邪や二日酔いのときに飲む人が多く民間療法として古くから飲まれていたもの。かつお節はスープの具として食べてしまうわけですね。
 「なるほど!」と思い、それ以来我が家のみそ汁はダシに使うかつお節を薄いものに変え、取り除かずそのまま具材にすることにしました。
 そんな時に見つけたのが、大塚平治商店の「花かつを(小花)」。
 具材として食べるには、糸状に削った糸削り(冷や奴などにかけるタイプ)が良いのですがこちらはかなり単価が高くなります。
 小花削りは薄削りを細かくしたものですが値段は薄削りとほぼ同じ金額です。那覇のかつお節屋さんに聞いた話では、糸削りは通常の機械では削れないので単価も高くなるようです。
 ということでこの大塚平治商店に時々立ち寄り世間話もするようになりました。
 ある時、お店の前の大きな木箱に削ったばかりの薄削りが入っていました。これから小分けしパックするとのこと。
 見た目は、大工さんがかんなで削った削りカスのようなもの。ひとひら食べさせてもらいました。
 よくよく聞くとこれはかつお節ではなく、「まぐろの血合い抜き」の薄削りでした。まぐろ節ですね。かつお節よりさらに淡い肌色をしています。産地はどれも鹿児島県枕崎産。
 薄く削られた1枚を広げ口の中に入れると、良い香りと共に旨味が口の中に広がりながら溶けていきます。血合いを抜いているので色も淡く上品な味です。最初に食べたときは感激しました。
 主にうなぎ屋が肝吸いの為に使うとのこと。なるべく汁に色を付けたくないというのも1つの理由とのこと。
 かつお節も美味しいですがもっと上品な味です。
 築地のかつお節屋のホームページに次の記載を見つけました。「まぐろ節はきはだ鮪の幼魚から製造されます。かつお節に比べて、ほんのりとした甘みのある上品な味わいがあります。ですから、まぐろ節は食べるとおいしいのです。まぐろ節からでるあっさりしただしは、一緒に入れる素材が本来持つ味を損ないません。」なるほどと思いました。
 買ってはきたものの、さてどう使おうかは思案中。ちょっと贅沢なダシを使いたいときにはお薦めですが、何しろ削った新しいものを口の中で溶かしながら食べるのはお薦めです。ご飯に乗せて食べるのも良いかも知れません。
 ちょっとマニアックですがまぐろの血合い抜き薄削りの紹介でした。(相葉康之)

●有限会社 大塚治平商店
 船橋市市場1-8-1 船橋市地方卸売市場内 関連店舗棟2号通路
 取扱商品:鰹節,煮干,昆布,桜えび
 営業時間:AM4:30~AM11:00
 定休日:開市日カレンダー通り
 https://funabashi-ichiba.jp/relation/5097/
※卸売市場は昭和44年(1969年)に出来ましたが、それが出来る前には船橋駅南口市場がありお店はその頃からあったとのこと。

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★発行:市民ネットワーク・ふなばし 運営委員会
★編集:相葉康之
★このメールマガジンは、市民ネットワーク・ふなばし 運営委員会が発行しています。
★市民ネットワーク・ふなばし
住所:〒273-0011 船橋市東船橋4-29-2-105
(東船橋駅南口下車徒歩1分)
TEL :047-426-8321 FAX :047-426-8322
事務所は月・木の13時~16時開所です。
合わせて下記もご覧下さい。
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