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MM2020年2月

○ 今月号のContents…………………………

1.information ~船橋や船橋に関連した情報のご案内~
・【船橋健康ダイヤル24】のご紹介
・誰でも応募でき展示される「船橋市写真展」
・ブックレット「Handbook 原発のいま2020」
・書籍「船橋のつくり手たち クリエイター篇」が発刊
・船橋漁港の朝市(2020/02/15)

2.運営委員会から
(1)総会を開催します
(2)今仲議員離脱についてご報告
(3)ネット市を開催しています
(4)フードバンクに協力しています
(5)若者とフードバンクをつなぐ
(6)暮らしのなかの困りごと 話してみませんか?

3.船橋市議会ウオッチング〈第1回定例会が始まります〉
(1)総会を開催します
(2)ネット市を開催しています
(3)フードバンクに協力しています
(4)暮らしのなかの困りごと 話してみませんか?

4.船橋発見プロジェクトからのお知らせ

5. 〈コミュニティカフェひなたぼっこ〉より
~「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」のこと~

6. 海外につながる子どもの支援

7.陸上自衛隊習志野駐屯地とは?(危険な陸上自衛隊習志野駐屯地)
~100%船橋市に属している習志野駐屯地について考える~

8. 美味しい船橋〈蔵 6330(クラロクサンサンゼロ)の甘くないマフィン〉

……………………………………………………………………

<1> information ~船橋や船橋に関連した情報のご案内~

●【船橋健康ダイヤル24】のご案内
 急な病気でどこの病院に行ったら良いかわからない場合があります。また、救急車を呼んで良いか迷う場合もあります。
 そのような場合に便利なサービスです。下記電話番号を携帯などに登録しておくといざというときに助かります。
 24時間年中無休で夜間・休日の医療機関や休日調剤薬局、病気やケガについての相談に看護師や医師が応じてくれます。通話料無料、年中無休ですが船橋市民専用です。
 電話番号0120‐2784‐37 (年中無休24時間)
 ※電話番号非通知設定、公衆電話、一部IP電話からはつながりません。
 ファックス番号0120-3066-68 (言語・聴覚が不自由な方専用)
 詳細は下記船橋市のホームページをご覧下さい。
・休日や夜間の診療案内
 https://www.city.funabashi.lg.jp/kenkou/iryou/001/01/p002561.html
・その受診、本当に救急ですか?~救急医療を知ってください~
 https://www.city.funabashi.lg.jp/kurashi/shoubou/009/p020877_3.html

●誰でも応募でき展示される「船橋市写真展」のご紹介
 船橋市教育委員会と船橋市写真連盟で主催する写真展です。どなたでも応募でき応募作品すべてが船橋市民ギャラリーに9日間展示されます。
 最近のスマートフォンのカメラは優秀ですので撮影する機会が増えた方が多いでしょう。お気に入りの1枚を応募してみたらいかがでしょう。
 最近は、写真店やネットなどで比較的安い費用でプリントが簡単にできます。
 指定のサイズ、点数の作品を額などに入れて飾れるようにし、2月12日(水)の搬入日に持っていけばそれですみます(郵送も可)。若干の出品料は必要です。
 募集のホームページには「スマホ・コンデジだって名作の時代!自由で新しい価値観、既成概念にとらわれない意欲的な作品を広く全国から公募します。
応募作品は原則として全て展示します。写真集部門の最優秀作品には『北井一夫賞』を贈ります。」と記載されています。
 幾つかの賞があり、入賞すると船橋市写真連盟のホームページに掲載され、「北井一夫賞受賞作品は、写真展終了後<船橋市西図書館>の蔵書といたします。(希望者のみ)」とのこと。
【会期】2020年2月15日(土)~2月23日(日)午前10時~午後6時30分(最終日23日は、午後5時まで)
【会場】船橋市民ギャラリー(船橋スクエア21ビル3階)
【資格】船橋市の文化芸術活動に関心のある方。アマ・プロ・年令を問わず、どなたでも出品できます。(中学生以下の受付は、保護者同伴か代行とします。)
【審査員】北井一夫氏 中里和人氏
【作品】題材は自由です。展覧会、コンテスト等で未受賞であれば出品できます。
【主催】船橋市教育委員会 船橋市写真連盟
※審査員の北井一夫氏は船橋在住の有名な写真家で、1976年、アサヒカメラに掲載された「村へ」で第1回木村伊兵衛賞を受賞しています。
 詳細は下記のホームページをご覧下さい。
・第41回船橋市写真展作品を募集します(船橋市ホームページ)
 https://www.city.funabashi.lg.jp/kurashi/gakushu/004/p073971.html
・第41回船橋市写真展開催要項
 https://www.city.funabashi.lg.jp/kurashi/gakushu/004/p073971_d/fil/41photopdf.pdf

●ブックレット「Handbook 原発のいま2020」のご紹介
 全国の原発の状況について、最新の情報が掲載された 原子力資料情報室発行のブックレットです。
 2020年版では特定重大事故等対処施設にかんするデータを新たに収録されました。
 定価:500円+税(別途送料負担あり)
 お申し込みは  cnic@nifty.com  TEL.03-6821-3211 FAX.03-5358-9791 
 お支払いは郵便振替による後払い(請求書、振替用紙が同封されて届きます)
 下記からも購入できるようです。
 http://cnic.cart.fc2.com/ca2/186/

 全ての原発について、加圧水型などの炉型、電気出力、建設費などのデータが掲載されています。5㎞・30㎞圏内の住民数もあり、東海・東海第二原発の30㎞圏内住民数88万人はどの原発より大きな数値であることがわかります。(二番目は浜岡原発の79.5万人)
 大きな活断層はないとされている九州の玄海や川内原発についても、周辺の活断層の地図が掲載されています。
 見開きの日本地図に点描された原発の位置図を眺めると、5つの原発が若狭湾に集中する異様さもよくわかります。
 埋め立て免許の取り消しを求めた住民の訴えが広島高裁で逆転敗訴したばかりの上関原発も掲載されていて、住民の反対運動のおおよそがわかります。
 ニュースなどで話題になった原発の基礎知識を得るのには、最適なハンドブックです。(まきけいこ)

●書籍「船橋のつくり手たち クリエイター篇」が発刊
 船橋にある「つくりて工房」の小山和彦さん企画・編集による「船橋のつくり手たち」が出版されました。
船橋を中心に活動するアートやハンドメイドの作家31名の活動を紹介する内容です。それぞれの手仕事を一人4ページを使い写真満載で紹介しています。
 株式会社ZAP (著), つくりて工房 (著), おやま かずひこ (著) 税込価格1200円。
 この本は「つくりて工房」さんにて発売中、またamazonで購入することもできます。
 つくりて工房 https://zap-graphic-designer.business.site/
 情報誌「MyFuna」のインターネットサイトに詳しく紹介されています。
 MyFunaねっと https://myfuna.net/archives/townnews/200117
 幾つかのサイトでは発刊予定と表示されていますが、すでに発刊されています。Amazonで検索いただくと本の中身を数ページですが見ることができます。市内のカフェなどに置いてあるところもあるので、直接買いたい方はつくりて工房にお問合せ下さい。
 たまたま著者の小山氏に出会い発刊を教えていただきました。(相葉康之)

●船橋漁港の朝市(2020/02/15)
 船橋漁港では新鮮でおいしい水産物が水揚げされています。アジ、サバ、イワシ、スズキなどの鮮魚、アサリ、バカガイ(アオヤギ)、ホンビノスなどの貝類、「船橋三番瀬」ブランドの海苔養殖などです。魅力のある魚貝類が水揚げされているのに「買える場所がない」という声を耳にすることが多かったので始めたとのこと。野菜やパン、佃煮なども出店しています。
 毎月第3土曜日、09:00-11:00に開催しています(12月1月はお休みでした)。お魚さばき教室もやっています(予約要)。詳細は下記ホームページ参照のこと。
日時: 2月15日(土)09:00-11:00
場所:船橋漁港(車駐車可) http://gyoko-asaichi.com/
※個人的には、かねはち水産さんのバカ貝(貴重です)、ボーソー油脂の米油が割引価格で買えるのが魅力です。10mぐらい離れた、船橋漁協直販所「三番瀬みなとや」さんもこの日は9時から開いていますので合わせて寄ることをお薦めします。ホンビノス貝や鮮魚はこちらで買うのもお薦め。(相葉康之)

<2> 運営委員会から

(1)総会を開催します
 日時:2月11日(火・祝)14:00~15:00
 会場:コミュニティカフェ「ひなたぼっこ」
   船橋市本町4丁目31−23 TEL 047-426-8825(ちばMDエコネット)
   京成船橋駅下車徒歩6分(450m)、京成大神宮下駅徒歩8分(600m)
※総会終了後に第3回船橋発見プロジェクト「市内在住の外国人の現状を知る」を開催します。
 講座ご参加の場合は予約をお願いします。

(2)今仲議員離脱についてご報告
 この件についてメールマガジンではご報告してきませんでした。いまだに進展はありませんが、これまでの経過をご報告します。
 当選後3週間余りの所属政党離脱、こちらからの話し合い申し出に全く応じない姿勢、当初は今仲氏本人も払うと言っていた選挙費用支払い拒否など、不誠実な対応が続いています。今仲議員は弁護士を代理人としたうえ、質問にしか答えないとの姿勢で、ふなばしネットからの質問に今仲氏が弁護士を通じて答えるというやり取りを、夏以降、月1~2回繰り返してきました。しかしいずれの回答も納得できるものではありません。
 今後の対応については、これまでとは異なる対応が必要と考えています。
 今仲氏を選任したのは、私たち市民ネットワーク・ふなばしです。何よりもその責任を痛感していることをお伝えするとともに、お詫びをいたします。

(3)ネット市を開催しています
 事務所で開催しているネット市は寄付された衣類や雑貨などのリサイクル品を販売しています。
 掘り出し物が見つかることもあるので、是非覗いてみてください。
 次回日時:2月19日(水)10:30~12:00
 場所:東船橋の事務所
 
(4)フードバンクに協力しています
 まだ食べられるのに、さまざまな理由で処分されてしまう食品を、食べ物に困っている施設や人に届ける活動です。
 ここ千葉県ではフードバンクちばが2012年から活動を行っていて、ふなばしネットは家庭で余っている食料品の寄付を事務所で預かり、千葉市のフードバンクに届ける活動を2014年から行っています。
 缶詰やレトルト食品、調味料など、6年間で200キロ近い食料品を市民から預かり届けてきました。
 昨年から フードバンクふなばし が活動を開始したので、今年は主にこちらに届けています。
 お預かりする食品は、缶詰、レトルト食品、米や麺類、醤油や油などの調味料、菓子や飲み物です。
 以下にご注意いただき、月曜と木曜の午後(1時~4時)、東船橋の事務所にご持参ください。
・賞味期限が明記され、かつ2か月以上あるもの
・常温で保存が可能なもの
・未開封であるもの
・破損で中身が出ていないもの

(5)若者とフードバンクをつなぐ
 いろいろな課題を抱えながら学ぶ高校生と食料品を介してつながる活動の場として、事務所を提供しています。
 船橋市の保健と福祉の総合相談窓口「さーくる」や学校配置のスクールソーシャルワーカー、ワーカーズコープなどさまざまな立場の人が関わっているのが特徴です。フードバンクに寄付される食品を持ち帰ってもらい、日常の会話を交わしながら時間をかけて緩やかな関係を作っていきます。
 この緩やかな関係からバイト先や学校のこと、家族のことなど、ちょっとした助言につながることもあるのです。
 若者の最新事情を知ることができるのは私たちにも意味あることで、息長く続けていきたい活動です。

(6)暮らしのなかの困りごと 話してみませんか?
 元市議のまきけいこがお話をお聞きします。
 日時:2月12日(水)10時~12時
 場所:東船橋の事務所(東船橋駅南口徒歩1分)

<3> 船橋市議会ウオッチング〈第1回定例会が始まります〉

 2月14日から令和2年第1回定例会が始まります。開会は2月ですが≪3月議会≫と言う人も多く、これに倣うと以後の議会は≪6月議会≫≪9月議会≫≪12月議会≫となります。公文書は元号表示で作成されるため、元号が5月に変わった2019年の場合、6月議会は≪令和元年第1回定例会≫となっています。
 第1回定例会は予算議会とも呼ばれ、4月から始まる次年度の予算が審議されます。また、市長の市政執行方針、いわゆる所信表明が行われるのもこの定例会です。

 予算を作る権限は市長にあり、議会は市長から提案された予算を修正提案することができます。私が議員だった頃は、所属する会派からの修正予算案を提案していました。予算委員会で他会派の委員の質問に答えるのは提案した会派の委員です。何回か経験しましたが、時間をかけて準備したのに的確な答弁や説明ができなかったこともありました。
 現在、船橋市議会では、予算・決算を5つの常任委員会で項目ごとに分けて審議しています。委員が所属する委員会の知識などを活かして予算・決算を審議できるメリットがある一方、分野をまたぐような大所高所の審議にはデメリットではないかと私は考えています。

 第1回定例会は、市長からの提案である議案が多い定例会で、昨年は32本の議案がありました。60本近い議案が出たこともあったと私は記憶しています。
 市長の市政執行方針が示される第1回定例会では、これに対する質問すなわち市政全般に関する質疑ができます。逆に言えば第2回以降の議会では、議案に対する質疑以外は一般質問という形で行います。(質問と質疑の違いはメールマガジン12月号でご説明しました)
 予算・決算の審議方法、質問・質疑の手続きや手順、委員会での審議の方法など、実は議会によってかなり異なります。船橋市議会では議案質疑を行ってから一般質問を行いますが、この順序が逆の議会もあります。
 陳情や請願への対応も、議会によってかなり違います。陳情は委員会で審議しないという議会や他自治体からの陳情は受けないという議会もあります。陳情者を参考人として議会に招くことは、私が議員の時にはありませんでした。

 全国市議会議長会が平成30年11月に発表した「市議会の活動に関する実態調査」は、休日や夜間議会の開催事例、議員提出の議案件数、インターネットやフェイスブックの使い方、政務活動費の公開状況など、様々な調査結果がまとめてあります。京都市・相模原市のように通年議会を導入した議会が全国に31もあること、政務活動費が1万円未満の市もあれば30万円以上の市もあるなど、私も思わず時間を忘れて読みました。
 興味のある方は以下でご覧ください。
 http://www.si-gichokai.jp/news/info/file/HP0_H291231.pdf
(まきけいこ)

<4> 船橋発見プロジェクトからのお知らせ
   ~船橋都民から船橋市民に~

 船橋のことを「もっと調べてみよう、知らない場所を訪ねてみよう」と始まったのが 船橋発見プロジェクトです。
 すでに2回終了しました。
 第1回講座「漁業と農業の現状を知る」は9名(1名病欠)、第2回講座「漁場見学と海苔すき体験」は17名(1名急な仕事で欠席)の参加で終了した。どちらも参加者の方には好評でした。
 すでにご案内していますが、第3回目もまだ残席があります。予約が必要ですので参加希望の方はお知らせ下さい。
 また、知人、ご友人などにご紹介いただければ幸いです。
 今回は市民ネットワーク・ふなばしの総会に引き続き開催されます。

●第3回講座「市内在住の外国人の現状を知る」
 市職員による「船橋市まちづくり出前講座」をアレンジしお願いしました。船橋市国際交流課の職員に来ていただき、船橋在住の外国人の現状についてのお話を伺います。
 日 時:2月11日(火・祭) 3:00-5:00pm
 講 師:船橋市国際交流課 課長 津田拓哉氏
 参加費:500円(お茶付)
 申込み:募集人数15名(要予約)
 場 所:コミュニティカフェ「ひなたぼっこ」
     船橋市本町4丁目31−23 TEL 047-426-8825(ちばMDエコネット)
     http://mdeconet.jp/modules/cafe/index.php?content_id=25
     京成船橋駅下車徒歩6分(450m)、京成大神宮下駅徒歩8分(600m)
     駐車場はありません。お近くのコインパーキングをご利用下さい。

◆4回目以降の企画について
 現在企画中ですが、下記の方向で進めています。
・「船橋のゴミ問題の実状(仮題)」
 3月頃にプロジェクトメンバーを講師としたプレ講座として開催予定。
・「農業関係の見学」
 4月もしくは5月頃を予定。内容については企画を詰めている段階ですが複数の農家などを回り見学する方向で考えています。
・「本町周辺を中心とした歴史と現在(仮題)」
 6月頃を予定。船橋の街歩きと歴史に詳しい講師を調整中です。

◆船橋発見プロジェクト会議に参加しませんか?
 船橋発見プロジェクトでは定期的に企画会議を行っています。どなたでも関心のある方は参加できます。関心のある方はご連絡下さい。
 また、会議に参加できなくてもこのようなテーマで企画して欲しいということがあればお知らせ下さい。

<5> 〈コミュニティカフェひなたぼっこ〉より
  ~「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」のこと~

みなさま、2月11日(火・祝)総会の会場となる<コミュニティカフェひなたぼっこ>の山田です。今年もよろしくお願いいたします。
 おかげさまで、<ひなたぼっこ>は2002年の開店以来、今年で18年目になります。2016年に地域活動支援センターになり、私も障がいのある利用者の方々といっしょに、日々の仕事に励んでいます。
 今日は、障がいのある人への差別をなくそうという動きについて、私の経験をお伝えしたいと思います。 

◎「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」のこと

・国連で「障害者権利条約」が採択されたのが2006年12月です。千葉県では、当時の堂本知事のもとで2005年に「障害者差別をなくすための研究会」が発足し、全国初の「障害者差別をなくすための条例」をつくるのに全力で取り組んでいました。
・条例はなかなか県議会保守派議員たちの理解を得ることができませんでした。また全国初の条例になるため、全国の反人権を掲げる団体の妨害もありました。そんな中で2006年3月議会、6月議会を経て3度目の9月議会でようやく成立したのです。正式には「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」という長い名前です。
・私は「障害者差別をなくすための研究会」の委員の1人でした。県議会で反対されていたとき、理解を得るために何ができるか研究会のメンバーで話し合いました。その1つとして県議会に傍聴に行くことをさまざまな障害者団体に呼びかけ、150ある傍聴席を何度も満席にしたのです。傍聴席の一番前には車いすの方々が陣取ります。そのすぐ後ろには聴覚障害の方々が手話通訳と一緒に座ります。傍聴席が満席になったのは県議会始まって以来とのことで、議場の議員さんたちの中には振り返って傍聴席を見上げる人も多かったです。こうした運動の成果で、かなり修正されたものの2006年10月に条例が成立しました。その時の喜びは忘れられません。12月の国連障害者権利条約採択に、千葉県の条例成立ではずみをつけることができました。
・研究会の議論を振り返ってみると、委員には身体障害、視覚障害、聴覚障害、精神障害など、さまざまな障害当時者や家族、また差別する側になるかもしれない企業関係者や不動産関係者などが参加していました。研究会で話し合いを始めたとき、障害のある委員たちはそれぞれの障害の大変さ、つらさについて主張し合いました。みんな自分が体験していることが何よりも大変なのだと思っていました。しかし、主張し合う中で、自分のことはわかるけれど他の障害のことはよくわかっていないということが、お互いにわかってきたのです。そこで差別をなくすにはお互いの理解が必要だということが、委員たちの共通認識になりました。罰則よりも話し合って理解することによる解決を、目的にすることになりました。私たち委員は「北風よりも太陽」の条例にしようと決めました。
・条例が成立してから今年で14年目になります。船橋市では「障害者差別解消支援地域協議会」という、これも長い名前の会をつくりました。差別にあたると思われる事例が市に寄せられたとき、協議会で委員たちが意見を出し合って解決への助言をすることができます(実際に動くことはありませんが)。私もこの協議会の委員の1人です。この協議会は2016年に施行された「障害者差別解消法」に基づいてつくられています。協議会の委員の中には、千葉県の条例に基づいて船橋市に常駐している「条例相談員」も入っています。
・「国連障害者権利条約」を日本が批准したのは2014年で、だいぶ時間がかかりましたが批准に伴って国内法を整備しました。その1つが「障害者差別解消法」です。第1条にこう書かれています―『障害を理由とする差別の解消を推進し、もって全ての国民が、障がいの有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に資することを目的とする』―そして「差別的取り扱い」を禁止し、「合理的配慮」をおこなうことを求めています。
・『障害の有無によって分け隔てられることなく』という一文に接して、私は胸がいっぱいでした。分け隔てられてきた長い歴史があります。そんな社会を変えていこうという宣言がようやく法律の中に書かれたことを、心から嬉しく思います。『障害の有無によって分け隔てられることのない社会』への一歩を、<コミュニティカフェひなたぼっこ>から発信し続けていきたいと思います。

 むずかしい話になってしまいました。
 みなさま、<ひなたぼっこ>の美味しいコーヒーやケーキでぜひおくつろぎください! 今年もみなさまのお出でをお待ちしています!
(山田晴子)

<6> 海外につながる子どもの支援

 私が所属する全国フェミニスト議員連盟が1月14日に行った講座のタイトルです。「海外につながる」とは、国籍に関わらず両親のいずれかまたは両方が外国出身者の意味。日本国籍を持っているものの両親とも外国出身で日本語が話せない子どもも含まれます。「海外につながる」の意味は実に多様です。

 昨年5月に文科省が全国調査を行ったため、実態の一部が明らかになり、新聞などでも取り上げられることが多くなりました。「実態の一部」と書いた理由はいくつかあります。
・自治体の教育委員会による回答であって、学校や家庭に照会したものではないこと
・住民登録をした者しか対象にしていないこと
・住民登録情報と教育委員会の持つ情報に差があること

 「実態の一部」ではあっても明らかになったのは、かなり衝撃的な事実です。
・外国人といわれる小中学生(相当年齢)が12万人余りいて、このうち2万人前後(16%)が学校に行っていない可能性があること
・2万人のうち、明らかに学校に通っていない子どもが1000人、就学状況が確認できなかった子どもが9千人弱いること
・上記二つの差、つまり1万人近くの状況は、まったくわからないこと

 「就学案内」を外国人の子どもがいる家庭に送付している自治体は、小学校で62.6%、中学校で48%しかありません。いずれも新入学時での回答ですから、途中学年、年度途中などでも送付されていないことが想像できます。

 外国人の子どもが在籍する場合の学校対応も実に様々です。日本語指導が必要な子どもの受け入れ体制を尋ねると、「特段の指導体制を整備していない」が約半数。このほとんどが「日本語指導を必要とする児童生徒の数が少ない」と答えていることに驚きます。
日本語指導にあたる支援者の8割近くは、臨時や非常勤の職員かボランティアです。指導対象者が多い自治体では支援員や予算の不足に頭を悩ませる一方、対象者が散在する自治体では支援の空白地域が生まれやすいことがわかります。

 教育委員会が教師を対象とする研修を行っているかとの質問では87.9%が「行っていない」と回答しています。文科省は日本語指導アドバイザーの派遣を始めましたが、果たしてどの程度の効果があるでしょうか。
 また、このような子どもたちの背後には、日本語の理解が難しい保護者の存在があることがわかっています。児童生徒の支援をするNPOが就学援助の手続き支援に苦慮した話を、つい最近も聞きました。

 日本語指導が必要な日本国籍児童生徒は、この10年間で2.1倍に、日本語指導が必要な外国人児童生徒は1.4倍に増えています。
都道府県別の人数を見ると、愛知(11.276人)、神奈川(6.076人)、東京(4.586人)が多いのですが、大阪、静岡、埼玉、三重に続き、千葉県にも2.217人の日本語指導が必要な児童生徒がいます。
 船橋市は都心に近く、外国人にも人気の街です。多文化共生の暮らしやすい街となるためにも、解決しなくてはいけない課題が山積のテーマです。
(まきけいこ)

<7> 陸上自衛隊習志野駐屯地とは?(危険な陸上自衛隊習志野駐屯地)
  ~100%船橋市に属している習志野駐屯地について考える~

・最先鋭の部隊
 自宅の近くを自衛隊の大型のヘリコプターやジェット輸送機が飛行するのを目にする市民も多いでしょう。
 私が昨年5月まで住んでいた家では、まさに頭上を低空で飛んでいました。ものすごい騒音でした。これらは市内薬円台3丁目に位置する陸上自衛隊習志野駐屯地の「第一空挺団」隊員を乗せ、駐屯地の隣にある「習志野演習場」(船橋市習志野)でのパラシュート降下訓練を行なっているのです。
 習志野駐屯地にはこの「第一空挺団」の他「特殊作戦群」という部隊も駐屯しており、総勢2800名を超えます。おなじ敷地内には航空自衛隊の地対空ミサイル部隊も駐屯して、「習志野分屯基地」の名称がついています。2017〜2018年,朝鮮民主主義人民共和国の「ミサイル実験」の際に市ヶ谷の防衛省敷地内に地対空ミサイル「PAC-3」が常時展開していましたが、この習志野の空自部隊が担当です。ミサイル発射装置も習志野基地から運びました。もちろん基地内でも随時展開しています。

・住宅密集地に隣接
 1872年に陸軍の練兵場が設置されたことから歴史の始まったこの駐屯地は、最初は大和田という地名でしたが、1873年頃から「習志野」と呼ばれるようになり、周辺の地名にも採用されて今日にいたっています。自衛隊や米軍の基地ではよくあることですが、「基地名=所在する自治体名」ではありません。習志野駐屯地と演習場は100%船橋市に属しています。しかし、その周辺に習志野市・八千代市があり、ざっと100万人の人口を擁する人口密集地と交通量の多い国道(成田街道)に囲まれた、国内でも稀な環境にある自衛隊の基地です。
 「第一空挺団」は陸上自衛隊唯一の「パラシュート部隊」で、同じく千葉県内の「木更津駐屯地」の「第一ヘリコプター団」とセットで運用されるのが原則です。ただし、ジェット輸送機や大型輸送機は柏市と鎌ヶ谷市にまたがる「海上自衛隊下総航空基地」から飛来しています。
 降下訓練を行なっている習志野演習場は、広大な敷地のように見えますが、実は陸上自衛隊の降下訓練場としては全国で最も狭小です。様々な理由で隊員が別の地点に着地するということもあります。何年か前には3名の隊員が八千代市の住宅街に降下してテレビアンテナや屋根を破損するということが起きましたし、今年も1月10日、隣接する習志野高校のグラウンドに1名が降下しました。

・「離島奪還」など机上の空論
 こうしたパラシュート降下訓練は何のためにやっているのでしょうか?
 陸上自衛隊というと「災害救援」というイメージが強いと思いますが、21世紀に入ってからは、その役割を大きく変えようとしています。今年も1月12日に行われましたが、毎年1月の第二日曜日に第一空挺団の「降下訓練始め」が一般の観客に公開で行われます。ここ何年間も米軍も参加しているその訓練の名目は「離島防衛」「離島奪還」です。具体的には琉球列島の島がどこかの国に占領されたと仮定して、それを陸海空自衛隊の複数の部隊が協力して「奪還」する。オスプレイも活用して正面から向かうのが佐世保の相浦(あいのうら)基地に本部を置く「水陸機動団」で、その作戦をパラシュート降下部隊が後方で支援するというのがシナリオです。
 しかし、軍事の専門家によれば、「そんな戦争のやり方は今時通用しない。オスプレイ部隊も降下部隊も皆殺しになるだけ」だそうです。私もそう思います。「離島奪還」など自衛隊を存続させ予算を獲得するための方便に過ぎません。私はこの問題も含め、何度も防衛省とヒアリングを行なってきていますが、この確信は強まるばかりです。

・習志野基地の弾薬庫は国内最大規模
 最後に、人口密集地と交通量の多い国道に囲まれている、と先に書きましたが、そうした立地の基地内に国内最大規模の「弾薬庫」が作られていること、その上を自衛隊の航空機が頻繁に飛行していることに大変な危惧を抱いていることを付け加えたいと思います。火薬等取締法によれば、住宅に隣接している場合、火薬類(隊員が使用する武器類の弾薬など)は「2トン」までしか保管できないはずですが、習志野基地内では「21トン」です。別の場所には地対空ミサイルも保管されているのです。24時間体制で監視していると説明されていますが、仮に大型ヘリなどが墜落したならば延焼・爆発で大惨事となります。今年からは世界中で墜落事故を起こしているオスプレイも加わります。基地周辺の住民は弾薬庫の存在も知らない人たちが大半ですから、なんとか知らせていきたいと思っています。(吉沢弘志)

<8> 美味しい船橋〈蔵 6330(クラロクサンサンゼロ)の甘くないマフィン〉

 船橋のお薦めのお店や食材、レシピなど食に関する情報をあくまで個人的な独断と偏見により紹介します。

 蔵 6330はミルク工房が経営する高根町にあるカフェレストラン。
 かつて注文家具を作る仕事をやっていましたが、高根町に作業場がありこのお店ができる以前からこの前を通っていました。
 2階建てのロッジ風の洒落た建物で最初はカフェレストランであることがわかりませんでした。高根小学校近くなのですが、こんな所に作って大丈夫かと思うような、車もさほど通らない不便な場所にあります。当初は何回か食事に行きましたが、現在は予約しないと長く待たされる密かな人気のレストランになったようです。すでに12年続いているとのこと。
 現在、家具の注文は受けていませんが、作業場を借りている持井工務店主宰の木工教室の先生は続けているため、月2回土曜日の午後にはこの店の前を通ります。
 店名の6330は作っている牛乳の殺菌温度63度と殺菌時間30分のことで低温殺菌牛乳になります。
 ミルク工房なので牛乳やチーズ、プリンなどの乳製品やカフェで出されるマフィンやスコーン、シフォンケーキなどを買って帰ることもできます。
 最近、木工教室の帰りに時々寄り、買って帰るようになりました。
 甘いマフィンやスコーンも美味しいのですが、今回のお薦めは甘くないマフィン。
 甘いものはあまり詳しくは無いのですが、甘くないマフィンはあまり見かけたことがありません。
 ほんのりと甘い生地にチーズやドライトマト、時にはスモークサーモンなど塩分が強めの具材が入っているものが、時により変わり並んでいます。ブルーチーズが入ったものなどもあります。甘いマフィンも合わせて10種類ぐらい常に並んでいます。
 ずいぶん以前ですが、最初にここの甘くないマフィンを食べ、とても美味しいと思ったのはスモークサーモンとドライトマトのマフィンだったと思います。最近食べたものでとても美味しかったのは、赤いラズベリーとクリームチーズ。
 塩分が強いチーズや酸味が強いラズベリーなどが、ほんのりと甘いマフィンの生地に良く合います。
 マフィンは大きめではありますが1個350~430円ぐらいもします。それでも時にはほとんど売り切れていることもあります。この値段でも買っていく人が多いことがわかります。
 甘くないマフィンをあまり食べたことが無い方は一度は食べることをお薦めするお店です。(相葉康之)

●蔵六三三〇(クラロクサンサンゼロ)
 船橋市高根町1781-2 TEL:047-406-6330
 平日 Lunch Time  11:00~(L.O 14:30)
    Café Time  14:30~16:00 (L.O 15:30)
    Dinner Time 18:00~22:00
 土曜日 11:00~22:30 日曜祝日 11:00~22:00
 http://kura6330.jp/ (公式ページ)
 https://retty.me/area/PRE12/ARE456/SUB4304/100000058761/ (グルメサイト Retty)

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